Last Updated on 2024年3月23日 by 補聴器専門店ミラックス
「昔のテレビよりも聞き取りにくい」
「家族にテレビの音がうるさいと言われる」
「聞こえにくくてドラマが面白くない」
「セリフがよく聞き取れない」
「深夜で音を大きくできない」
「近所迷惑になってないか心配」
いつの間にかテレビを見なくなる
日常生活において、テレビを見ない日はほとんどないと言っていいくらいテレビは私たちの生活に欠かせないものになっています。
最近ではインターネットテレビや独自コンテンツを配信する動画配信サービスも定着してきました。興味のあるニュースやドラマ、お気に入りの映画など、見たいものがたくさんあり選ぶのが大変なくらいです。そんな中、徐々にテレビを見なくなるケースがあります。
それは、聴力の低下によってテレビの音声が明瞭に聞こえなくなり、「内容がわからない」「臨場感がない」「聞くことに疲れてしまう」などの理由で面白さが半減し、いつの間にかテレビを敬遠するようになるケースです。
本人にとって十分な音量にすれば聞こえるわけですが、その音量は本人以外にはとても大きくて「うるさい」ものです。ですから、テレビを見ているたびにご家族に注意されることが多くなり、「テレビを見ること=楽しいこと」ではなく、「テレビを見ること=注意されること」となり、テレビを見ることが段々と嫌になってしまうのです。
どうせ、注意されるのだから見るのをやめよう、見ても内容がわからないから面白くない、と自信をなくし、結果、テレビを見なくなってしまうのです。
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周りの音に邪魔され聞こえにくい
空気清浄機の音や台所などの家事全般の音、いわゆる雑音が周りにある場合は、健聴者にとっても難聴者にとってもテレビの音はとても聞き取りにくくなります。そして、難聴の場合は少しの雑音があるだけでも余計に音声の聞き取りは悪化します。
耳から入ってくる情報はとても多く、そして、もっとも感情を揺さぶるものです。楽しいテレビもよく聞き取れないと見る気がしなくなります。
今回は、そんな時の「対処法を7つ」ご紹介します。
1.外部スピーカーを接続する
この方法は、難聴者向けというよりかは、薄型テレビの短所を補うための方法です。
昔のテレビ(ブラウン管)というのはスピーカーが前面に配置されていたため、視聴者は正面から音声を受けることが出来ました。
しかし、最近の薄型テレビは、画面を広く確保するために、スピーカーを背面や側面または底面に配置しています。そのため、視聴者は壁や台座などに反響した音声を聞くことになります。また、コスト面で優れたスピーカーの音質は悪く、聞きにくさに拍車をかけているものと思われます。
そこで、音質向上に役立つのが外部スピーカーです。
スピーカーをヘッドホン端子につなぐ
外部スピーカーをヘッドホン端子に接続して、スピーカーを自分に向けて配置します。接続は簡単で、これだけでもかなり効果があります。
※ただし、難聴気味で音量が大きくなっていてお困りのようであれば、この方法だと、音量がさらに大きくなるので、周りに迷惑が掛かる心配があります。ですので、その場合はこれ以降の方法で対処することをおすすめいたします。
【ミライスピーカー ホーム】
テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」で紹介されたことがある、音のバリアフリースピーカー「ミライスピーカー」
音響メーカーのケンウッドの元開発者が生み出した商品です。
世界初の特許技術「曲面サウンド」を搭載したスピーカーが新発売!言葉をはっきりとクリアに表現するテクノロジーで、テレビの聴こえのお悩みを解決!「聴こえにくい方にはクリアで聴こえやすく、周りの人にはいつも通りに聴こえる」みんなにうれしいスピーカーです。
設置は簡単で、電源はコンセントから、その他は、テレビのイヤホンジャックにケーブルを接続するだけとなっていて難しい設定は一切ありません。弧を描くように湾曲させた板から音を発生させる特許技術で、テレビの音声を部屋全体に届けます。
人気商品で2024年モデルが発売されています。
2.ヘッドフォンで聞く
この方法が一番簡単で安くて効果的です。テレビのイヤホンジャックにヘッドホンを差して直接聞く方法です。うちでも私が寝ているときにドラマ好きな妻が活用しています。
ただしデメリットもあります。
- 耳が痛くなってくる。
- 有線なので行動範囲が限られてくる。
- 周りの音が聞こえにくくなるので危険察知やチャイムに気が付かない。
- テレビによってはスピーカーから音が出なくなる。(これに関してはほとんどのテレビが設定を変更すれば同時に出力できます。)
- だんだん聞く音量が上がってきて耳を傷めてしまう恐れがある。
私からすると適度な音量であればそんなに問題はないと思いますが、あまり大きな音量で長時間聞くのは耳を傷める恐れがあるのでおすすめはしません。ただ、ドラマとか映画なんかは臨場感が出て没入感は増すので耳に負担のない程度に楽しむのはアリかなと思ってます。
3.テレビの音声設定を変更する
テレビのメニュー画面から音声モードを変更する方法です。2つのやり方がありますが、一つは、音声モードをスタンダードから変更することです。「快聴モード」「クリアボイス」「くっきり」など各メーカー呼び方は違いますが、要するに言葉を強調させるモードに設定を変更させる方法です。
もう一つの方法は、同じく音声の設定を変えるのですが、バス(低域)を強調したり、イコライザーを調整するので、少し難易度が上がります。
詳しくは書きませんが、設定を変更できるようであれば挑戦してみてください。
真ん中から高い周波数帯を中心に上げてみて聴き比べてみると良いでしょう。高い周波数を上げると、はっきりと明瞭度が上がり、低音域を上げると音量感が増します。
この2つの方法はやらないより「まし」程度ですが、人によっては効果があるかもしれませんので試してみてください。デメリットは、設定するのが面倒臭いぐらいでしょうか。一度設定してしまえば設定は維持されるので効果があればやる価値ありです。
4.テレビ用スピーカーを使用する
この方法はテレビの聞こえだけに限定すればかなり効果があります。
手元にスピーカーをおいて自分の近くでテレビの音声を聞くため、聞き取りは格段に良くなります。補聴器を持っている方は補聴器を装用したまま聞くとさらに効果が上がります。
有線タイプと無線タイプがあります。
有線タイプは一番はじめに紹介した外部スピーカーと同じです。有線で手元にスピーカーを持ってくるのは、ちょっと邪魔くさいです。価格は安くていいですけどあまりおすすめしません。(テレビの脇などに配置するならいいですが、音量はさらに大きくなるので、注意が必要です。)
無線タイプは3種類あります。おすすめ!
Bluetoothで送受信するタイプ、赤外線のタイプ、そして2.4GHzデジタルワイヤレス方式タイプです。
ヤマハのサウンドバーは高さが53mmと薄くてHDMI接続で設定も簡単なのでおすすめです。
Bluetoothタイプは、近距離無線規格のひとつ。対応機種が多くてテレビ用のスピーカーとしてはもちろん、ほかのBluetooth送信対応機器のワイヤレススピーカーとしても使うことができます。
ただし、わずかな遅延が起きる場合もあるので商品選びは慎重にしましょう。ドラマや映画では映像と音のわずかなズレがストレスになりますからね。コレ、結構イライラします。もちろん価格が高くなればそれだけ性能は上がります。
赤外線のタイプは昔からあるタイプで値段も安くて使い勝手も悪くありません。ただし、送信機と受信機の間に遮蔽物があるとうまく作動しないのが欠点です。
2.4GHzデジタルワイヤレス方式タイプは高音質で音の遅延もほとんどありません。テレビのスピーカーで直接聞いているような感覚で使用できます。各メーカーいろいろ発売していますので、予算にあったものを選ぶと良いでしょう。
5.ウェアラブルネックスピーカーを使用する
ウェアラブルネックスピーカーとは、首にかけて使用するスピーカーで、耳を塞ぐことがないので周りの音も聞こえて安心です。重量も100gを切るような軽量のもの発売されています。中でもテレビ向けに中継器が付属しているモデルがテレビ視聴には最適で、映像と音声の遅延が少なく、快適に試聴することができます。
また、テレビから離れて作業していても聞き取ることができるのも魅力です。
2020年に発売されたSHARP AQUOS サウンドパートナー AN-SS2は、AN-SS1の最新機種で両機種ともテレビ向けのブルートゥース送信機が同梱されています。連続使用最大16時間、軽量設計、本体重量88gでコスパに優れています。
こちらもチェック!【テレビの音が聞こえにくい人におススメのネックスピーカー4機種】
6.骨伝導ヘッドホンで聞く
ウェアラブルネックスピーカーと同じく、耳を塞がないでテレビの音声を聞くことができる、ワイヤレス骨伝導ヘッドホンです。テレビから離れていても聞こえるので、作業をしながらのテレビ鑑賞も簡単です。
骨伝導では、振動によって音が直接内耳に伝わるために、周囲の雑音や騒音に妨害されずに音を聞くことができたり、耳から入ってくる音を聞きながら骨伝導で音を聞いたりすることもできます。
2020年最新Bluetooth 5.0 & aptx対応専用トランスミッター レシーバー付きで、音声の低遅延を実現し、ドラマや映画を見る時など音声の遅延などは感じず楽しむことができます。
こちらの記事もチェック!-テレビが聞こえにくい人のためのワイヤレス骨伝導ヘッドホン-
7.最新デジタル補聴器で普段の会話からテレビまで聞く
テレビだけではなくて、普段の会話なども聞き取りにくい方におすすめです。
最新のデジタル補聴器は送信機をテレビに付けることによって、テレビの音声を直接補聴器に送ることができます。
この機能により普段の生活の延長でテレビも聞くことができるようになり、補聴器のおかげで会話も聞き取りやすくなります。テレビの音声と同時に周りの音や会話もきちんと拾ってくれるので、テレビの鑑賞中に来客があっても問題ありませんし、おしゃべりしながらテレビを見ることも可能です。
また、テレビの音量を上げる必要がないので、ご家族と一緒にテレビを楽しむことができます。「ヘッドホンで聞く」を無線でやっているイメージで良いと思います。ヘッドホンのデメリットはほとんどありません。
唯一のデメリットは、補聴器なので高価になります。しかし、聴こえに関してはメリットしかありませんので検討してみてはいかがでしょうか。
他の5つの対処法と比べると、補聴器なので価格が高くなります。普段から良い聞こえになっていた方が生活の質も上がりますので選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 音質の問題であれば外部スピーカーを使用
- 新発売の「ミライスピーカーホーム」を使用
- 価格面ならイヤホンやヘッドホンを使用
- テレビの聞こえだけに限定するなら無線タイプのテレビ用スピーカー
- テレビから離れて観たいときはウェアラブルネックスピーカーや骨伝導ヘッドホン
- 普段の会話も聞き取りにくいのであれば補聴器
あなたに合ったテレビライフを楽しんでください!