初めての補聴器選び|失敗しないための補聴器ガイド
補聴器を購入する前に知っておきたいこと
補聴器の種類と選び方

様々な選択肢がある聴覚ケア製品ですが、もっとも一般的なものが「補聴器」です。
補聴器は専門家による対面での調整が基本となります。
聴力データを補聴器に入力し調整していきます。
補聴器には、専門店などで対面による調整を受けて購入するもののほか、通信販売などで購入できる製品もあります。
補聴器は使用する方の聴力や耳の状態に合わせた調整が重要なため、購入方法だけでなく、適切なフィッティングや購入後のサポートを受けられるかも確認しましょう。

補聴器には大きく分けて「耳かけ型」と「耳あな型」があります。
その他にもポケット型や骨伝導眼鏡型などがありますが、あまり一般的ではありません。
2026年現在では、耳かけ型、耳あな型どちらも充電式が発売されています。
また、高度難聴以上は基本的に耳かけ型が向いていますが、耳あな型も選択できるようになってきました。
予算などと一緒にご自身の希望を専門家に伝えましょう。

耳の形やサイズ、聴力に合わせて耳せんを選択します。
数種類あるシリコンゴムの既製品からユーザーの耳に合うものを専門家が選択します。
高度難聴以上やオーダーメイド耳あな型は、ユーザーの耳型を採取してイヤモールドやシェルを作成します。
耳型を採取して作成するタイプでは、耳の形状に合わせた形状や音響特性を考慮して作製できます。
PFDP(パーソナルフィット&デザインプログラム)
【国内専属デザイナーが実現する最高のフィット感】
ミラックスの PFDPは、シグニア補聴器が対象の国内専属シェルデザイナーが一人ひとりの耳に完全にフィットするオーダーメイド補聴器を設計する特別なプログラムです。
耳の形状、聴力、装用経験などの情報を元にきめ細やかな設計を行い、快適性とフィット感を最大限に高めます。
※シグニア補聴器のオーダーメイドなら追加費用なしでご利用いただけます。

補聴器は「機種」だけでなく「調整」が重要

ユーザーの聴力データに基づいて、補聴器の設定を行います。
・裸耳利得データの有無
補聴器のフィッティングソフトによる初期設定では、聴力データや平均的な耳の音響特性などをもとに利得が算出されます。
しかし、実際の耳の形状や外耳道の音響特性には個人差があるため、補聴器から実際にどの程度の音が鼓膜付近に届いているかは、計算上の値と異なる場合があります。
実耳測定では、この個人差を含めた実際の補聴器出力を測定し、処方式の目標値に合わせて調整することができます。
実耳測定(REM)とは

補聴器は、使用する方の聴力や聞こえ方に合わせたフィッティングが重要です。
聴力や聞こえ方を確認しながら、周波数ごとの利得や出力などを調整していきます。
補聴器の調整
補聴器のフィッティングソフトでは、聴力データや平均的な耳の音響特性などをもとに、補聴器の利得や出力が計算されます。
しかし、耳の形状や外耳道の音響特性には個人差があるため、計算上の設定と、実際に鼓膜付近へ届いている音には差が生じる場合があります。
実耳測定(REM)は、細いプローブマイクを外耳道内に設置し、補聴器を装用した状態で鼓膜付近に届く音を実測する方法です。
これにより、補聴器の出力が処方式の目標値にどの程度合っているかを客観的に確認し、必要に応じて調整できます。
スピーチマッピングでは、実際の音声に近い信号を用いて、会話音がどの程度聞こえる範囲に入っているかを確認します。
使用者の感覚だけに頼るのではなく、測定結果と実際の聞こえ方の両方を確認しながら調整することができます。
実耳測定を用いることで、補聴器の出力を処方目標と比較しながら、周波数ごとに客観的な調整を行うことができます。
測定中は主に測定音を聞いていただくため、使用者の応答だけに依存せず調整を進めることができます。
実耳測定を行わない場合は、フィッティングソフトの予測値、装用閾値測定、語音の聞き取り、使用者の聞こえ方などを参考にしながら調整する方法があります。
装用閾値測定は補聴器装用時の聞こえを確認する方法の一つですが、実耳測定のように、実際の耳で補聴器の出力を測定して処方式の目標値と直接比較する測定とは目的が異なります。
購入後の調整・メンテナンス

慣れるためには・・・
補聴器はできるだけ毎日装用しましょう。
日常生活で発生している様々な環境音を聞きとり、家族や友人との会話を楽しみましょう。
補聴器は精密機器です。
毎日使用するからこそ、お手入れは大切です。
ご自宅でのメンテナンスのほか、耳栓やチューブなどの交換、補聴器についた耳あかの除去などは定期的に専門店でケアしてもらいましょう。
また、最新デジタル補聴器は、ファームウェアのアップデートが行われることがあります。
必ずあるわけではありませんが、対象機種の場合は専門店で更新してもらいましょう。
補聴器店を選ぶときのポイント
ここがポイント!
補聴器は製品を選んで終わりではなく、聴力に合わせた調整や購入後の継続的なサポートが重要です。
補聴器店を選ぶ際は、認定補聴器技能者の在籍、聴力・語音明瞭度の確認、実耳測定などを用いた効果確認、試聴・レンタルの有無、購入後の調整・メンテナンス体制などを確認するとよいでしょう。
【この記事の執筆・監修者】
補聴器専門店ミラックス 茅ヶ崎店
店長:中野潤一郎
(公益財団法人テクノエイド協会 認定補聴器技能者NO.24-4765)
茅ヶ崎市の認定補聴器専門店として、実耳測定(REM)などの客観的な測定を活用し、補聴器の選定・調整を行っています。

参考文献・参考資料
・Almufarrij I, Dillon H, Munro KJ. Does Probe-Tube Verification of Real-Ear Hearing Aid Amplification Characteristics Improve Outcomes in Adults? A Systematic Review and Meta-Analysis. Trends in Hearing. 2021;25.
・Aazh H, Moore BCJ. The value of routine real ear measurement of the gain of digital hearing aids. Journal of the American Academy of Audiology. 2007;18(8):653–664.
・British Society of Audiology. Guidance on the Verification of Hearing Devices Using Probe Microphone Measurements. 2018.

