「SPL」「HL」「SL」3つの音の基準値

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Last Updated on 2021年1月27日 by 補聴器専門店ミラックス

「SPL」「HL」「SL」3つの音の基準値

パスカルとデシベル

音の強さ(大きさ)を表す時に、単位はdB(デシベル)を使います。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。このdBですが、実はいろいろな種類があり、dBの後ろにSPL、HL、SLなどがくっ付いて区別されています。まず、この3つの基準を説明する前に、そもそもdBとは人の感覚に合わせた単位だということをご存じでしょうか?

どういうことか詳しく説明すると、音は空気の振動です。そして振動は圧力の高い部分と低い部分を生みます。この圧力の変化量が音の強さです。そして、単位にはPa(パスカル)が使われています。

このPaは圧力を表す単位なのでいろいろなところで目にしていると思います。一番身近なのが、ヘクトパスカルでしょうか。これは主に気圧を表す単位として広く知られていますが、ヘクトパスカルはパスカルの100倍を表す単位で、1hPa=100Paとなります。

0.00002Pa~20Pa

一方、音圧はというと、人が聞くことができる最小の音圧は0.00002Paです。そして、ジェットエンジン(50m)などの強大音がだいたい20Paとなります。ぎりぎり人が聞くことができる音圧が0.00002Paって、、、0を数えるのが大変です。

それに、耳を傷めるほどの強大音が20Paっていうのもイメージしにくいですね。これを小数点なしで数えやすいようにすると、20μPa(マイクロパスカル)となります。だいぶすっきりしました。ちなみにマイクロは100万分の1です。

ですから耳を傷めるほどの強大音20Paは、200000000μPaということになりますね。。。。イメージはしやすくなりましたが、とっても使いにくいです。振出しに戻るってやつです。むしろ0増えてるし。

ちなみに、20μPaは1気圧(1hPa)と比べると100億分の2です。もう、なんだかよくわかりません。

 

 

便利な音圧レベル

これらのことからわかる通り、人が聞くことのできる音は非常にわずかな圧力変動、空気振動なのです。ですから、使いやすいように人の感覚に合った単位に置き換える必要があるわけです。そこで登場したのが音圧の対数である音圧レベル(dB)です。ようやくデシベルが登場しました。

計算式は省きますが、0.00002Pa~20PaをdBに換算すると、0dB~120dBとなります。ずいぶん扱いやすくなりましたね。0dB=20μPaです。

さて、ようやく本題ですが、このdBには以下のような3つの基準値があります。

 

3つのデシベル

  1. 音圧レベルdBSPL(Sound Pressure Level)
  2. 聴力レベルdBHL(Hearing Level)
  3. 感覚レベルdBSL(Sensation Level)

それぞれ解説していきます。

音圧レベル

0dBSPLは音圧を人の感覚に合わせて使いやすくした単位で、物理的な測定に使用されています。騒音計や補聴器の特性など、dBといえばほとんどの場合がこのSPLです。20μPa=0dBSPL

聴力レベル

0dBHLは健康診断などの聴力測定に使用されます。この単位は成人の健聴者が聞くことのできる最小音量の平均値です。平たく言えば、良く聞こえている人がぎりぎり聞こえる音を0dBHLとして、難聴の程度を比較するわけです。オージオメーターという聴力測定器で使用します。

感覚レベル

0dBSLはHLが平均値なのに対して、被験者自身が聞くことのできる最小音量となります。主に実験などで使用されます。

補聴器に関係するのはどの単位?

補聴器の調整では、SPLとHLの両方を使用します。補聴器からの出力音を測定する特性測定はSPL、難聴の程度を測定する時や、補聴効果を測定する場合などはHLを使用します。

つまり、機械の測定はSPLで、人の聞こえの測定はHL、という風にそれぞれ使い分けているということです。

補聴器の聴力測定で使用するHLは、0dBHLが健聴なので、25dBHLから軽度難聴、40dBHLから中等度難聴と、数字が大きくなるにつれて聞こえが悪くなっていきます。ちなみに健康診断などで測定するのは1000Hzを30dBの音圧で、4000Hzを40dBの音圧で測定し、難聴の度合いを大まかに把握します。

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