Last Updated on 2021年2月26日 by 補聴器専門店ミラックス
難聴の種類と原因【感音難聴】
感音難聴とは
感音難聴は治療が困難なため、難聴の改善には補聴器や人工内耳を装用します。内耳から脳で問題が起こる難聴。神経系の問題で、言葉の理解力が悪化します。
感音難聴の種類と原因
騒音性難聴 | そうおんせいなんちょう |
症状 | 騒音にさらされている人に多い。初期は4KHz付近が悪化します。進行に伴い徐々にその範囲を広げていきます。 |
原因 | 騒音による有毛細胞の損傷。 |
治療 | 根本的な治療はない。騒音から離れると進行は止まる。 |
音響外傷 | おんきょうがいしょう |
症状 | 強大音で引き起こされる。耳鳴りを伴う。 |
原因 | 強大音による内有毛細胞の損傷、蝸牛構造の損傷。 |
治療 | 根本的な治療はない。 |
蝸牛窓破裂症 | かぎゅうそうはれつしょう |
症状 | 強大音など内耳への急激な圧力によって引き起こされます。潜水や逆立ちなどでも起こる場合がある。 |
原因 | 蝸牛窓がはがれるため。 |
治療 | 安静にして自然治癒。または内耳窓閉鎖術。 |
突発性難聴 | とっぱつせいなんちょう |
症状 | 突然聞こえなくなる。一側性が多い。耳鳴りを伴う場合もある。 |
原因 | 原因は不明。 |
治療 | 早期治療、安静第一。発症後遅くとも10以内に治療を行わないと回復の見込みが極めて低くなる。 |
心因性難聴 | しんいんせいなんちょう |
症状 | 耳の働きは正常だが、音声を認識できない。 |
原因 | 詳細は不明。 |
治療 | 心理的不安、原因を取り除く。 |
メニエール病 | めにえーるびょう |
症状 | めまい、耳鳴りが発作的に起こり、聴力が低下する。発作が収まると聴力も戻る。 |
原因 | 内リンパ腫により内耳の中のリンパ圧が上がり、気底板の動きが鈍るため。女性に多い。 |
治療 | ストレス軽減。薬物投与。 |
薬物中毒による難聴 | やくぶつちゅうどくによるなんちょう |
症状 | 高音域の聴力低下に始まり、低音域まで進行する。両側性、左右対称、耳鳴りを伴う場合がある。 |
原因 | 結核の薬、ストレプトマイシン、カナマイシンの継続投与による中毒で、有毛細胞が損傷する。 |
治療 | 投薬中止で進行は止まるが、聴力は回復しない。 |
妊娠中の風疹感染による難聴 | にんしんちゅうのふうしんかんせんによるなんちょう |
症状 | 先天性。高度難聴、両側性が多い。 |
原因 | 母胎が妊娠3か月以内に風疹にかかると9割の確率で子供は難聴になる。 |
治療 | 母親の風疹予防。発症後の治療はない。 |
ムンプス難聴 | むんぷすなんちょう |
症状 | 小児の一側性難聴。 |
原因 | おたふく風邪発症後に起こります。 |
治療 | 予防接種が第一。軽度は改善するが、高度では改善は困難。 |
加齢性難聴 | 加齢性難聴 |
症状 | 加齢による聴力低下。高音域から低下し徐々に低音域まで低下する。両側性、左右対称。 |
原因 | 老化 |
治療 | 治療法はない。 |
感音難聴は有毛細胞の損傷によるところが多く、治療は困難です。補聴器の装用をして言葉の聞き取りの改善を目指しましょう。