Last Updated on 2020年12月29日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器の落下・紛失防止対策について
マスクと補聴器
コロナの影響でマスクをすることが日常的となった今、マスク着脱時の補聴器への影響は、特に耳掛け型補聴器で顕著になります。イヤモールドのような耳型を採取して作成した耳栓であれば、マスクを外した際の落下の心配は少ないですが、既製のシリコンゴム製耳栓の場合は、落下の心配が少なからず出てきます。
最近は、以前にも増してお客様から落下防止、紛失防止のアドバイスを求められることが多くなってきました。
紛失してしまうタイミングと対策
補聴器を紛失してしまうのは、ほとんどの場合、意識せずに外したことによって所在が分からなくなるケースが多いように思います。補聴器は、きちんと装用されていれば多少激しく動いても落下してしまう心配はほとんどありません。
補聴器は、つけっぱなしが基本ですが、出先でつい補聴器を外してポケットや鞄に入れたり、棚の上に置いたり、もしくは、ポケットに入れたつもりで落としていたり、といったことで紛失するケースが多いのです。
対策としては、家の中であれば、乾燥ケースなど所定の位置に保管する癖をつける。出先で外す場合は、購入時に付属している保管ケースに入れることを徹底することで紛失のリスクは軽減されます。
マスク着脱時のリスク
耳掛け型補聴器の場合は、マスクの紐が補聴器に干渉してしまいます。特に外した時に落下しやすくなるため注意が必要となります。
耳掛け型の対策
耳掛け型補聴器の落下防止対策としては、落下防止ストラップを利用することをおすすめいたします。補聴器本体にストラップを取り付け、衣服にクリップをはさんで使用します。思ったよりも目立たず、落下防止にはとても有効です。
耳穴型の対策
耳穴型補聴器は、個人の耳型を採取して作成するため、落下の心配はほとんどありません。それは、耳の穴が途中でカーブしているため、そこで引っ掛かりができるためです。しかし、耳穴の形状によっては、落ちやすくなることもあるので、その場合には対策をしておくと安心です。
耳穴型の落下防止対策としては、取り出しテグスをループ形状にして、その輪っかにメガネチェーンなどを取り付けて両耳の補聴器をつなげてしまう方法があります。この方法であれば片方が外れてもすぐに気が付きますので紛失の心配はかなり軽減されると思います。
子供の場合
子供の場合は、成長期であるため、補聴器の方が耳よりも大きく、外れやすいです。特殊なケースを除き、耳掛け型の使用が基本ですので、落下防止には、ストラップを利用することをおすすめします。
補聴器の紛失保証
メーカーによっては、購入から一定期間、紛失・破損保証を設けているところがあります。
各メーカーの保証内容
GNリサウンド
GNリサウンド補聴器の紛失・破損保証は、ほとんどの機種に付与されていて、とても保証が厚いメーカーです。さらに、オプションで希望すれば、1台につき3万円で1年間の延長が可能です。高額な補聴器にはうれしいサービスと言えるでしょう。
シグニア
シグニア補聴器の紛失・破損保証は、一部ハイクラスの機種に付与されています。延長オプションなどはありません。
フォナック
フォナック補聴器の紛失・破損保証は、一部ハイクラスの機種で、50%から30%の割引価格での購入となっています。前述の2メーカーとは違い、無償ではありません。
※メーカーによって紛失・破損保証の内容は異なります。詳しいことは専門店で相談してみましょう。
まとめ
最近の補聴器は小型化が進んでいるため、所定の保管場所以外に置いたりすると紛失しやすくなっています。また、コロナ禍の中では、マスクの着用が必須となっているため、着脱のたびに落下・紛失の可能性があります。
決まった場所に保管する癖をつけることや、落下防止ストラップなどで補聴器の紛失を未然に防ぎましょう。