コロナ禍での補聴器トレンドとは?

耳に装用した耳あな型補聴器

Last Updated on 2021年1月13日 by 補聴器専門店ミラックス

コロナ禍での補聴器トレンドとは?

 これまでの補聴器のトレンドは、RICタイプと呼ばれている耳掛け型が支持を集めていました。RICとは、Receiver In the Canalの略で、耳の穴の中にレシーバー(スピーカー)が配置されている従来の耳掛け型よりも小型な補聴器です。

 小型で目立たないRICタイプは、充電式が発売されてさらにその人気を増すことになりました。しかし、昨今のコロナ禍で、そのトレンドが少し変化してきました。耳穴型補聴器のご希望が増加しているのです。

耳あな型補聴器と装用例

 

コロナ禍での聞こえの環境

 ご存じの通り、コロナにより生活様式は一変しました。会話するときは常にマスクを着用し、対面での接客では飛沫防止シートやアクリル板が設置されています。音声は今まで以上に届きにくくなり、軽度の難聴でも聞き取りにくい場面が多く見られるようになりました。マスクは主に高音域の周波数を減衰させるため、子音の聞き取りが悪くなり、聞き間違いが多くなります。飛沫防止シートやアクリル板は、その材質や遮断している範囲によって音声の伝わりを阻害し、音量不足によって聞き取りが悪くなります。さらに、周囲の騒音、雑音環境により聞き取りはさらに悪化します。

 

補聴器に関心が高まっている

 聞き取りにくくなった日常生活で不便を感じている人は多く、そのご家族も心配され、ご来店されるケースが増えてきている。聞き取りにくい状態が続くことは、コミュニケーションが希薄になる一因で、ひいては認知機能の低下を引き起こすことにもなる。

 日常の不便さと認知機能低下の危惧が、このコロナ禍によるさまざまな外部要因によって、補聴器への関心を高めている。

補聴器のラインナップ

メガネとマスクと補聴器

 補聴器には、耳掛け型と耳穴型があるが、前述したとおり、コロナ前までは耳掛け型が人気であったが、マスクの着用が常態化した現在では、マスクのヒモに干渉しない耳穴型の需要が増している。メガネをかけている人は特に耳穴型を希望することが多い。

 メガネの掛けはずしで耳掛け型の補聴器が外れることはほとんどないが、マスクの着脱による補聴器のズレや脱落は高確率で起こってしまう。着脱の際に補聴器を抑えるなど気を付けていれば問題はないが、不安を感じる人は多い。また、耳にメガネ、マスク、補聴器の3つのアイテムを装着するのに抵抗がある人も多い。

 

【超小型耳穴デジタル補聴器】の値段や特長|メリットとデメリットはこちら

 

耳穴型補聴器のデメリット

 耳穴型は、小型から大型のものまであるが、小型になるほどパワーが弱くなるため聴力によっては効果が期待できないので、専門家に相談すると良いでしょう。

 耳穴型の補聴器は基本的にオーダーメイドとなるため、耳型を採取する必要があります。耳型採取には、認定補聴器技能者などの専門資格を有する専門家に採取してもらうと安心です。

 耳穴型補聴器は耳の穴に装着するため、耳栓をしたような状態になります。すると今までの聞こえ方のパターンと異なってきますので、違和感が出てくることが多いです。主に自分の声がこもって聞こえたり、自分の声が大きく聞こえてきたりします。これらの違和感は、少しずつ緩和されていき、最終的にはほとんど気にならなくなってきますが、装用時はじめは慣らしていく必要があります。もっとも、最近は、補聴器の性能が良くなってきたため、以前と比べると耳穴型の装用感は改善されています。

 

耳型を採取しない耳穴型補聴器

 基本的には耳型を採取してオーダーメイドとなる耳穴型補聴器ですが、シグニア補聴器の「クリックタイプ」は、既製の耳栓を装着して使用する耳穴型補聴器です。小型のため、軽度から中等度難聴までの聴力レベルに対応しています。価格もオーダーメイドに比べると安くなっており、5万円前後で購入することが可能です。

小さい耳あな型補聴器を持つ手

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