Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
耳に良い食べ物とビタミン|難聴と耳鳴り
難聴と耳鳴りは合併している場合が多いです。難聴の種類による耳鳴りの合併率は伝音難聴では25%に対して、感音難聴では60%と高く、「突発性難聴」や「加齢性難聴」などの感音難聴による耳鳴りが多くなっています。※伝音難聴はそのほとんどが治療可能なので耳鼻科を受診しましょう。
耳鳴りは、感音難聴で聞こえなくなった音と似ている場合が多く、高い周波数の音が聞こえなくなると、「キーン」といった耳鳴りが生じる場合が多くみられます。
そのため、耳鳴りの原因はハッキリとはわかっていませんが、感音難聴との関係が良く取り上げられます。
感音難聴の主な原因は、蝸牛内にある有毛細胞の損傷といわれています。突発性難聴は原因がはっきりしていませんが、血流の悪化やストレスが原因ではないかと言われています。
この有毛細胞は一度損傷すると元には戻りません。ゆえに感音難聴は治療できず、補聴器の装用で聞こえを改善する必要が出てくるのです。
軽度だと補聴器は必要ない?
軽度難聴で補聴器を装用する人は少ないです。仕事上、必要に駆られて装用する以外は、ほとんどの方がそのまま放置しているのが現状です。もしも、中等度以上の難聴の場合は早めの補聴器装用を検討した方が良いと思います。残念ながら感音難聴は良くなることがないので、軽度難聴の場合、日々の生活で予防をしていくしかありません。
耳に良いおすすめのビタミン
耳に良いビタミンB群
「ビタミンB12」は、神経および血液細胞を健康に保ち、全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助ける栄養素です。また、疲労や体力低下を引き起こす貧血の一種である巨赤芽球性貧血の予防にも役立ちます。
「葉酸」は赤血球の形成過程に大きく関わっています。造血ビタミンなどと呼ばれ、血を増やしてくれます。
ストレスにはビタミンC
「ビタミンC」は、体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンをつくるのに不可欠です。また、病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、抗酸化作用もあります。ビタミンCは、ストレスが多い人ほどたくさん摂ることが望ましいです。
ビタミンやミネラルといった栄養素は意識して摂取しないと不足しがちです。計画的に摂取しましょう。
「ビタミンB群」や「ビタミンC」は水溶性ビタミンなのでたくさん摂取しても排せつされてしまうため、毎日計画的に摂る必要があります。
不眠や抑うつには亜鉛
「亜鉛」は味覚を正常に保つのに働き、また皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素で、細胞の生まれ変わりが活発なところでは亜鉛が必要とされます。
ひどい耳鳴りは不眠や抑うつなどを併発している場合があります。亜鉛にはよくうつや味覚障害との関連が知られている栄養素です。また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がります。
耳に良い食べ物
主な食べ物 | |
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ビタミンB12 | あさり、シジミ、カキ、しらす、アジ、サバ、レバー、焼きのりなど |
葉酸 | 鶏レバー、菜の花、モロヘイヤ、ホウレン草、ブロッコリー、枝豆など |
ビタミンC | パプリカ、菜の花、ゴーヤー、ブロッコリー、キウイ、イチゴなど |
亜鉛 | カキ、たらこ、レバー、チーズ、枝豆、アーモンド、豆腐など |
ベースサプリメントで健康維持
食事で摂るのが難しい人はサプリメントで上手に摂取しましょう。個別に足りない分だけ摂取してもいいですが、マルチビタミンなどと呼ばれる全部入りのサプリを毎日摂取すると管理も簡単です。