耳穴型デジタル補聴器の値段や特長|メリットとデメリット

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Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス

耳穴型デジタル補聴器の値段や特長|メリットとデメリット

 補聴器の形は4種類あります。本体を耳にかける「耳掛け型」本体を耳の穴に入れる「耳穴型」本体が耳から離れている「ボックス型」(ポケット型)、そして骨伝導の「メガネ型」です。世の中に出回っているのは、耳掛け型と耳あな型がほとんどで、他の2つは合わせても全体の1割にもなりません。ここ数年は耳掛け型の割合が伸びていますが、耳あな型も根強い人気です。

2020年になると、コロナの影響で、マスクの着用が常態化し、耳穴型の需要が高まってきています。

耳あな型は世界に一つ、あなただけの補聴器

 耳あな型の最大の特徴は何と言ってもオーダーメイドであることです。耳の形は人それぞれ違います。どのくらい違うのかというと指紋くらい違うので、生体認証にも使用可能なほどです。ですから、当然耳の穴も個人差があります。大きい、小さい、狭い、広い、いろいろです。

オーダーメイド耳あな型補聴器は、専門家が耳型を採取し、そのデータを元にメーカーは3Dレーザープリンターで補聴器の外殻(シェル)を成形します。材質はアクリル樹脂が主流で、一部メーカーはチタン素材を使用しているところもあります。

 シェルの大きさは聴力レベルや耳の穴の大きさによって決まってきますが、テクノロジーの進化で、かなり小型のものが作れるようになりました。どのメーカーも見えにくい超小型サイズから電池長持ちパワータイプまで、大体5~6種類くらいのサイズを用意しています。

耳型を取ることによって安定度が増すので、耳掛け型と比べて外れにくいというメリットもあります。細かいところでは、耳あな型にはアンテナのようなものが付いている場合が多いのですが、あれは取り出し用のテグスで、それだけオーダーメイドは外れにくいということになります。

 

耳あな型は音を自然な形で拾う

 耳あな型と耳掛け型との違いでもう一つ大きく違うのがマイクの位置です。

音を集めるマイクが耳の穴付近にあるか、耳の後ろにあるかでマイクが拾う音は当然変わってきます。本来、人は耳介(耳の張り出した部分)が、パラボラアンテナのような働きをすることによって、音を効率よく集めています。その他にも、前からの音と後ろからの音を判別しやすくする役割も担っています。つまり、耳あな型の方が音のとらえ方は自然の聞こえに近いのです。

耳あなのメリットとデメリット

メリット

  • 耳介効果で自然な聞こえ
  • 超小型で目立たない
  • オーダーメイドだからぴったりフィット
  • メガネやマスクと干渉しない
  • 装着が簡単
  • 耳掛け型よりも汗にさらされない
  • 左右の識別がしやすい

デメリット

  • 低域の聴力によってはこもり感が強くなる
  • 耳型を採取する必要がある
  • 高度難聴になればなるほど本体が大きくなる
  • 充電タイプはまだ少ない

耳あな型補聴器の価格帯

メーカーの最近の傾向として、耳あなの形やパワーの違いで値段が変わることがなくなってきました。

一昔前までは補聴器の大きさやパワー、マイクの数などで値段が異なっていましたが、ユーザーにとって、よりわかりやすく、選びやすいように一律価格となっています。

片耳110,000円~550,000円ほどの価格帯です。

最新機種になるとクリアな音質でより会話が聞きやすくなり、無線機能が搭載されるなどより良い聞こえを実現しています。

最新機種の価格帯は180,000円~550,000円ほどとなっています。

まとめ

コロナ禍で最近のトレンドは、耳掛け型から耳穴型にシフトしてきています。耳掛けにはないフィット感や落下しにくい形状が人気です。

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