Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器のつけ方と外し方
はじめて補聴器を装用する人のほとんどがうまく装用できません。特に、利き手の反対側が装用しにくいようです。コツさえわかれば誰でも簡単に装用することができます。今回は補聴器のつけ方を解説しますので、参考にしてください。
耳掛け型
一般的に右耳用は赤い目印が補聴器に付いていて、左耳用は青い目印が付いています。
既製耳栓の場合(シリコンゴム)
つけ方
慣れるまでは両手で行った方が安定します。装用する方の耳の手に補聴器本体を持って、耳栓は逆の手に持ちましょう。
1.電源を入れて補聴器を耳の上にかけます。最近の補聴器はとても小型なので、本体を耳の上に乗せるイメージで良いです。はじめての方は、本体を耳の後ろに持っていきがちなので意識して耳の上に乗せましょう。
2.耳栓を耳の中にしっかり入れましょう。耳栓に髭のようなものが付いている場合は耳たぶ上部のくぼんだ所に這わせてください。スポーツロックなので外れにくくなります。
外し方
親指と人差し指で耳栓の根元のチューブをつまみ、真横に引き出してください。本体を引っ張ると破損の原因になりますので注意しましょう。
イヤモールドの場合(オーダー耳栓)
つけ方
1.イヤモールドを指先で軽く持ち、前から後ろへ回しながらゆっくりと耳の中へ押し込みましょう。オーダーの耳栓は耳の型を採って作成しています。耳の穴は奥に行くにしたがってカーブしているので、前から後ろに回しながら装用すると入れやすいです。
2.耳栓が装着出来たら補聴器本体を耳の後ろに乗せます。この時、耳の上に乗せるイメージで乗せましょう。
外し方
耳栓を着けるときとは反対方向に回しながら引き出してください。耳栓が外れたら、耳栓の根元部分をつまみ、外してください。
耳あな型
つけ方
耳あな型補聴器はオーダーメイドです。耳型に合っているので向きを間違えなければ比較的簡単に装用できます。左右の識別、補聴器の上部確認のために赤と青の目印が付いているものが多いです。また、最近の補聴器は耳の中に入る部分の色を自分の好きな色に指定できるものも多いため、左右の判別は付きやすくなっています。
アンテナのような取り出し用のテグスが耳あな型補聴器には付いています。そのテグスが下に来るように装用する方の手に持ちましょう。
1.テグスを親指と人差し指でつまみ、そのまま耳の穴に入れます。この時に補聴器をあまり回さないように意識しましょう。向きが合っていればそのままぴったりと装用できます。上手くいかない時は一度耳から外して、もう一度手に持ち替えましょう。
人によっては耳の穴のカーブがきつかったり、上に向いている場合もあるので、入れにくい場合は専門家に相談して耳の穴の向きを教えてもらうと良いでしょう。
外し方
耳あな型補聴器を外すときは、取り出し用のテグスをつまみ、真横に引っ張り出して取り外しましょう。
最後に
補聴器は毎日装用するものですので、はじめのうちはうまく装用できなくても、だんだんコツをつかんでうまく装用できるようになります。
「慣れ」と言ってしまえばそれまでですが、早く慣れるために、着脱のポイントを掴んでストレスのない毎日を過ごしましょう。