聞こえのベネフィット

Last Updated on 2021年6月11日 by 補聴器専門店ミラックス

聴覚は働き者

 「聞こえる」ということを意識している人はほとんどいないと思います。物理的に音を遮断しない限り、人は音を認識し続けます。視覚のように目を閉じれば物が見えなくなるわけではありません。睡眠時だって聴覚は働いているのです。

 呼吸するのと同じくらい聞くことは無意識に行われているので、聞こえていることが当たり前のようになっています。

 聴覚は胎児のときから働きはじめ、さまざまな音を聞き取り学習していきます。子供の言語獲得や、ピアノの調律師のような職業としての聴覚訓練など、経験の積み方はさまざまです。そして、その経験は簡単に忘れることはありません。しかし、言葉の意味や微妙な音色の違いを忘れることはなくても、十分で正確な情報が伝わらなければ聞き間違え、判断ミスを起こす可能性は高くなります。

 

それが難聴の状態です。

 

聞こえのベネフィット

ベネフィット・・・利益、恩恵、利点、効能

 

 聞こえのベネフィットは、円滑なコミュニケーション、状況把握、危険察知、音楽などによるリラクゼーションまたは高揚感など多岐にわたります。しかし、難聴の状態になると脳が認識する音情報が少なくなるため、これらのベネフィットは目減りしてしまいます。

 一番わかりやすいのは、会話によるコミュニケーションが減っていくことです。会話が聞き取りにくくなると、内容が理解しにくくなるため次第に会話することを避けるようになっていきます。すると、少しづつ自信をなくしていき、ますます会話をしなくなっていきます。こうなってくると、悪循環を陥り、「聞こえないことによる不利益」が増大していきます。

 

コロナ禍での会話

 コロナ禍での生活環境は、とにかく聞き取りにくい環境となりました。人との距離の確保、マスク着用の常態化、飛沫防止シートやアクリル板の設置などなど、会話を聞き取る環境は過酷です。この状況はワクチン接種の効果が出てきたとしてもすぐには解消しそうにありません。マスク着用での会話が聞き取りにくいのは、高音域がマスクによって減衰するためです。そしてアクリル板などの遮蔽物は音をはじき返してしまいます。

 人との交流が制限されているからこそ、コミュニケーションの重要性、必要性を感じている人は多いのではないでしょうか。「会話」というコミュニケーションが、私たちの生活をどれだけ豊かにしてくれていたのか気付かされます。

 今までは多少聞こえにくくても何とかなっていた人も、コロナをきっかけに「聞こえ」について考え直してみてはいかがでしょうか。

 補聴器は、聞こえを手助けしてくれるとても優れたアイテムです。最新のデジタル補聴器は、高度な音声処理と優れた雑音抑制機能で会話を聞き取りやすくしてくれます。この機会にぜひご検討ください。

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