難聴と認知症【認知負荷仮説】

ミラ夫とミラ子の笑顔

難聴は認知症の危険因子

 難聴が認知症の危険因子の1つとして挙げられたのが2015年のことです。

それから研究が進み2020年、世界的に権威のある医学誌ランセットが「認知症の40%は予防可能な12の要因により起こると考えられる。そのなかで最大の危険因子は難聴」と発表しました。

 

 難聴を放置するとなぜ認知症のリスクが高まるのか、その原因はまだはっきりとはわかっていません。しかし、仮説はいくつかあり、その中でも有力とされているのが「認知負荷仮説」です。

 

認知負荷仮説とは

 聴力が低下して聞き取りがあいまいになると、脳は聞くことに集中する必要が出てきます。そうすると、脳は他の働きをする余裕が減り、結果として全体的な認知能力が低下してしまうという仮説です。

音や音声を聞くことに脳の機能を多く使い、その他のことには疎かになってしまう。つまり、聴覚処理とその他の認知処理のバランスが崩れてしまうということです。

 中等度難聴以上では、物事を同時に行う能力が低下することが報告されています。会話をしながら別のことをしようとすると、会話を聞こうと一生懸命になりその他のことが疎かになってしまう。これは、高齢者の交通事故の原因のひとつではないかと推測されています。

 

 また、難聴を放置するとうつになりやすいとの報告もあるので、聞こえに不安を感じたら早めの対策を心掛けましょう。

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