Last Updated on 2021年5月18日 by 補聴器専門店ミラックス
オーダーメイド耳穴型補聴器は、耳掛け型補聴器と比べると、一般的に脱落のリスクが少ないとされています。なぜならユーザーの耳型を採取して、耳の穴のカーブにピッタリ合うように作成されるからです。正しい向きで装用すれば補聴器が外れることはまずありません。ただし、外れやすいケースもあります。それは、耳の穴のカーブが真っすぐだったり、耳の穴の向きが上向きだったりすると脱落のリスクは高まります。そんな場合は、シェルに特殊加工を施すことで、外れにくい耳穴型補聴器にすることができます。
方法はいくつかあるのですが、小型耳穴型に採用されることが多いのが、「カナルロック」という特殊加工です。これは、補聴器のフェイスプレートに透明な樹脂を付け、対珠で脱落を防止する加工です。樹脂が透明なので、目立つことがないので抜け落ちやすい方にはおすすめです。
その他、少し、装用感は損なわれますが、シェルの表面に網目加工や返しを付けることで、脱落を防止する特殊加工もあります。
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耳穴型が上手く装用できない方へおすすめの特殊加工
耳穴型補聴器は、正しい向きで装用すれば、脱落の危険は少ないですが、逆を言えば、きちんと正しい向きで装用しないととても脱落しやすくなります。また、装着するときに、補聴器を耳の穴付近でぐるぐる回してしまい、なかなか上手く装着できないととてもストレスになります。そんな時には、前述したカナルロックやシグニア補聴器の「ヘリックスロック」がおすすめです。
シグニア補聴器のヘリックスロック
「ヘリックスロック」は基本的にはカナルロックと同じで、シェルに透明の樹脂を付けて、補聴器の脱落を防止します。カナルロックと違う点は、樹脂を耳の上部のくぼみにはめ込む点です。一番の利点としては、ユーザーにとって、補聴器の上下がわかりやすいため、容易に正しい位置で補聴器を装用することができることです。樹脂が透明なので、装用時に目立つこともありませんので、耳穴型補聴器が装着しにくい方にはおすすめの特殊加工です。
まとめ
コロナ禍でマスクの着用が常態化し、耳穴型補聴器の需要が高まっています。オーダーメイドならではの特殊加工で安心して耳穴型補聴器をお使いください。