Last Updated on 2021年1月13日 by 補聴器専門店ミラックス
家庭でできる補聴器のお手入れ・掃除の方法(写真で解説)
補聴器は、身体に装着して毎日使用するものですので、必然的に汚れます。耳掛け型の場合は、本体が耳の後ろに配置されるため、汗に晒されます。また、音の出口である耳栓は耳の穴の中に配置されるため、耳あかが付着します。これらの汚れを放置していると、故障の原因となり、補聴器が上手く働かなくなる恐れがあります。補聴器を長持ちさせるためにも毎日のお手入れをしていくことをおすすめいたします。
また、耳栓、フック、チューブ、ワックスガード(耳あか防止)などの部品交換が必要な場合は専門家に依頼しましょう。
ふき取りとブラッシング
耳掛け型補聴器
補聴器本体は、ティッシュペーパーや専用のクリーニングシートやメガネ拭きのような柔らかい布で皮脂汚れなどをふき取りましょう。耳栓やイヤモールドは、同じように汚れを拭き取ったら、ブラシで音の出口付近にある耳あかを除去しましょう。この時、ブラシを上向きに、耳栓の音の出口を下向きにしてブラッシングすることで、耳あかがチューブの中に入り込まなくなります。専用のブラシよりも歯ブラシを使用した方が掃除がしやすいです。
耳穴型補聴器
耳穴型補聴器は、その大部分が耳の穴の中に納まっていますので、耳あかや皮脂汚れが付きやすいです。クリーニングシートなどで汚れを拭き取りましょう。そして、音の出口は、耳掛け型よりも耳あかの影響が出やすいので、ブラッシングは定期的に行いましょう。耳掛け型補聴器と同様に、ブラシを上向きにして、音の出口を下にして掃除しましょう。耳穴型は、強くこすりすぎるとワックスガード(耳あか防止)が破れてしまうことがありますので、軽く擦るようにしましょう。
電池ケースの掃除
電池式の補聴器の場合は、電池を収めるケース内と本体の中の電極(金色)に付着している汗や汚れを綿棒でふき取りましょう。
乾燥ケース
補聴器は電子機器ですので、汗や湿気に弱いです。就寝中は乾燥ケースに入れて保管しましょう。シリカゲルを使用したもののほかに、最近では、機械式の乾燥機がお手ごろな価格で販売されていますので、そちらを利用するのも良いでしょう。
まとめ
お手入れは、補聴器に慣れてくるほど疎かになりがちです。しかし、電子機器である補聴器は、汗や湿気、皮脂汚れなどが蓄積されていくと、ノイズが発生したり、音が弱くなったりして補聴器本来の機能を果たせなくなってきます。ほとんどの場合は、クリーニングや簡単な部品交換で回復しますが、錆びなどでレシーバーやアンプ部分がダメージを受けると、思わぬ出費となることもあります。毎日のお手入れが補聴器の寿命を延ばしてくれますので、習慣化していきましょう。