Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器とスマホ・携帯電話の直接通話|フォナック・リサウンド・シグニア
ブルートゥースで快適に電話をする
難聴者にとってテレビや電話の音は非常に聞き取りにくく、厄介な問題です。テレビは音を大きくすれば聞こえやすくなりますが、周囲への影響が大きくなります。固定電話の場合は音量に限界がありますし、そもそも音質が良くないので聞き取りにくいです。
スマホの機能の一つにBluetooth(ブルートゥース)というものがありますが、これは近距離用の無線通信規格の一つです。パソコンやカーナビ、イヤホンなどのデジタル機器に搭載されていて広く使用されています。
最新の補聴器にもブルートゥースが搭載されていて、携帯電話とも接続可能です。
携帯電話と補聴器が接続されることで、難聴者は相手の音声を補聴器から直接聞くことができます。そのため、電話の聞き取りは飛躍的に向上します。
周辺が多少うるさくても問題なく相手の声が聞き取れます。また、車の運転中なども携帯電話を手に持って話す必要がないのでとても便利です。
各メーカーのダイレクトストリーミング
フォナック補聴器:マーベルシリーズ
フォナック補聴器からは2019年に発売された「マーベルシリーズ」が直接通信に対応しています。特徴としてはブルートゥースを搭載していれば、iphoneとAndroidどちらにもほぼ対応していることで、中継器が必要なく使用できます。また、ヘッドセット方式を採用しているためスマホを操作することなく、補聴器のみで操作、通話が可能となっています。
GNリサウンド補聴器:リンクスシリーズ「スマート補聴器」
補聴器と携帯電話の連携に早くから取り組んでいたのがGNリサウンド補聴器で、2014年にiphoneと直接通信が可能な補聴器をリリースしています。
iphoneにはアクセシビリティの中に補聴器に関しての項目が設けられており、スマホ自体をマイクとして使用することができたり、ボリューム調整など、リモコンとしてスマホを使用できるようになっています。
GNリサウンドは「スマート補聴器」という名称で、スマホとの連携をアピールしています。最新のシリーズは「リンクス・クアトロ」シリーズで、このシリーズからiphoneの他にAndroid OS10との直接通信が可能となっています。※Androidは機種によって直接通信できないものもあるので確認する必要があります。
また、Androidの直接通信ができない携帯電話は、中継器を使用することで通話可能となります。
シグニア補聴器:Nxシリーズ
シグニア補聴器は「Nxシリーズ」がiphoneとの直接通話に対応しています。Androidは中継器を使用して直接通信が可能となっています。
比較表:直接通話
iphone | Android OS10 | Android | |
---|---|---|---|
フォナック | 〇〇〇 | 〇〇〇 | 〇〇〇 |
リサウンド | 〇〇〇 | 〇 | ✖ |
シグニア | 〇〇〇 | △ | ✖ |
※リサウンドのAndroid OS10は順次対応していく予定とのことですが、一部対応していないものもあるようですので、メーカーや販売店にご確認ください。
比較表:通話方法
iphone | Android OS10 | Android | |
---|---|---|---|
フォナック | 補聴器のマイクを使用 | 補聴器のマイクを使用 | 補聴器のマイクを使用 |
リサウンド | スマホのマイク使用 | スマホor中継器のマイク使用 | 中継器のマイク使用 |
シグニア | スマホのマイク使用 | スマホor中継器のマイク使用 | 中継器のマイク使用 |
※Android端末はメーカーや販売店で対応状況をご確認ください。
まとめ
リサウンドとシグニアは通話のためにスマホのマイク、または中継器のマイクを使用します。つまり、スマホや中継器を操作して、スマホか中継器に向かって話し、相手の声を補聴器で聞くようになります。
一方で、フォナックは補聴器のマイクを使用して通話をするので、スマホを出す必要はありません。着信や通話終了も補聴器本体のボタンで行うことが可能です。
運転中や作業中の電話はフォナック補聴器のようなヘッドセット方式が便利かもしれませんね。
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