補聴器のバッテリー、使い捨てタイプと充電式バッテリーってどちらが良いの?

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補聴器のバッテリーは2種類

 電子機器である補聴器はバッテリーによって働き、主に2種類あります。

 

1.使い捨てタイプ

 

 昔からあるタイプで、空気亜鉛電池という4つのサイズが用意されていて、もっとも一般的な「312」(茶色)のもので約1週間使うことが出来ます。

 

  • 10(黄色):小型補聴器用
  • 312(茶色):耳あな型や耳かけ型用
  • 13(オレンジ):耳かけ型用
  • 675(青色):パワー補聴器用(重度難聴者向け)

特徴

 空気亜鉛電池には一個づつシールが貼られていて、サイズによってシールの色分けがされています。空気中の酸素が取り込まれ化学反応を起こすことで電力を生み出します。小さなサイズでも長時間作動してくれ長年補聴器用の電池として重宝されてきました。

 

 電池が酸素と反応開始するのに約1分かかりますが、その後は安定した電圧を保ち補聴器の動作を保証します。

 

 電池の寿命はサイズによって異なり、3日〜2週間程度となっています。また、使用頻度や使用環境によって使用時間は前後します。

一度シールをはがすと空気との反応は止まらないため使い切りが原則です。

 

 交換の手間やゴミの発生、誤飲の危険などデメリットもあります。

 

2.充電式タイプ

 

 近年では主流のタイプで、リチウムイオン電池が内蔵されており、一度の充電で18時間〜28時間ほど使用できます。

特徴

 補聴器のタイプは耳かけ型と耳あな型の両方選択可能で、フル充電に必要な時間はおおむね4時間ほどとなっています。

 

 電池交換の手間がなく、ゴミも出ないため環境に優しいですが、専用の充電器が必要となっています。

 

 充電池の寿命は、使用頻度によりますが4〜5年くらいで交換が必要になります。

 

 デメリットとしては充電するのを忘れると使用できなくなることと、専用の充電器が必要なことです。

 

現在は充電式が主流

 各メーカー、新製品は充電式で発売されていて、使い捨てタイプは後から発売されることが多くなっています。メーカーによっては使い捨てタイプは発売しないこともあります。

 

 オーダーメイド耳あな型補聴器も充電式が発売されていますが、補聴器本体のサイズはやや大きめになるため耳あなが狭い方や大きさが気になる方は選ぶ際に注意が必要です。

どちらが良いのか?

 使い捨てタイプの良いところは急な電池交換に対応でき、サイズによっては長時間連続で使用できるところです。

 充電式タイプの良いところは、電池交換の手間がなく、ゴミも出ないところです。

 

ライフスタイルや使用環境、手先の器用さなどに応じて選ぶと良いでしょう。

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