中等度以上難聴のリスク

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中等度以上の難聴で認知症リスク60%増!

 仕事上、難聴や補聴器についての記事を目にすることが多いわけですが、その中で気になる記事を見つけました。

 その記事には、「中等度以上の難聴がある高齢者はない高齢者に比べて認知症リスクが6割高くなるものの、補聴器の使用により認知症リスクが低減されることが分かった。」とあります。

 これは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の研究報告をもとにした記事ですが、以前から難聴の認知症リスクについてはいろいろと情報があり、テレビなどでも取り上げられていましたが、それらを補強する材料といえるでしょう。

 ちなみに、この記事での中等度以上の聴覚障害とは、純音聴力検査で500Hz、1,000Hz、2,000Hz、4,000Hzの平均が40dB超の場合を指しています。

平均聴力が40dB超の難聴の場合、聞き返しや聞き間違いが増えてきます。このレベルあたりから、難聴の自覚が出てきて、相談にご来店される方が多くなります。

お手元に聴力データ(オージオグラム)があるようでしたら、右耳は丸印、左耳がバツ印となっていますので4つの周波数帯の平均を出して確認してみましょう。

 そして、もしも40dBを超えているようであれば補聴器を検討してみるのも良いかもしれません。

 

参照記事

https://medical.jiji.com/news/55757

 

JAMA(2023; 329: 171-173):英語サイト

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36625819/

 

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