Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
聞こえと健康
人間、健康であることが一番です。
100%健康体であるのが理想ですが、そうはいかないのが現実です。健康であるためにはバランスのとれた食生活、質の良い睡眠、その他いろいろな要素が必要です。健康を害する要因もさまざまで、喫煙、運動不足、過度な飲酒はもちろんのこと、枕が体に合っていないと睡眠障害を引き起こしたり、歯の噛み合わせが悪いと内臓の不調まで引き起こしたりします。ですが、そのほとんどは予防が可能です。
では、難聴と健康の関係はどうでしょうか。
難聴はうつ病や認知症などの危険因子と考えられ、社会的活動に影響することが危惧されています。難聴や補聴器についての大規模調査ジャパントラック2018では「補聴器所有者は難聴度の高い非所有者と比べてうつ病になるリスクが低い」ことが示唆されているほか「難聴者の12~18%がうつ病、睡眠障害、認知症、腰痛や肩こりが難聴と関係していると思っている」「難聴者が補聴器を使用すると睡眠の質が向上すると推定される」など、難聴と健康問題との関連を示唆する結果も報告されています。
聞こえにくくなると認知症になるのか?
認知症は患者本人の負担はもちろんのこと、そのご家族の負担も大きく、身体的、精神的に参っていしまうことも少なくありません。
認知症は何らかの病気によって脳の神経細胞に問題が起こり、徐々に進行していきます。有名なところではアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症などがあります。現在、日本の認知症患者数は約462万人(2012年厚生労働省調べ)2025年には患者数は700万人を超えるとみられています。
2015年、政府は新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)を策定し、認知症発症予防の推進と認知症高齢者の日常生活を支える仕組みづくりに取り組み始めました。
認知症、7つの危険因子
認知症になる原因は一つとは限りません。生活習慣を見直すことで予防できる場合もあります。新オレンジプランで危険因子としてあげられたものが7つあります。
①加齢 ②高血圧 ③難聴 ④糖尿病 ⑤喫煙 ⑥遺伝 ⑦頭部外傷
ここで「難聴」が出てきました。
しかし、難聴になったからといって認知症になるわけではありません。誤解のないように詳しく説明いたします。
聴覚障害による認知機能低下の広がり
〇第一段階
聴覚刺激が減少(注意力の低下、会話の聞き取りの低下)
〇第二段階
コミュニケーションが困難になる(聞き間違いや、聞き返しの増加)
〇第三段階
心理的、情緒的影響(孤独、不安、意欲の減退、自信の喪失)
〇第四段階
社会交流の減少
〇第五段階
認知機能へ影響
このように段階を経て認知症のリスクが高まっていくのです。
難聴になると、今までと同じように会話をしていても、耳から入ってくる聴覚情報が少ないので、聞き間違いが多くなり、会話の内容がわからなくなってしまいます。
耳から入ってきた情報を脳で処理をして言葉で返す。
この一連のプロセスが難しくなってくるので、今まで当たり前のようにしてきた会話が、思うようにいかなくなり、孤独を感じたり自信をなくしてしまいます。そうなってくると会話することが苦痛や不安となり、コミュニケーションがさらに減っていくことになります。そして、最終的には認知機能の低下やうつ病の発症リスクが高まるのです。
聞こえに少しでも不安を感じたら、そのことによって起きるかもしれない健康問題について考えてみてはいかがでしょうか。そして、補聴器を装用し耳から入る聴覚情報を増やし、脳が思考する手助けをしてみてはいかがでしょうか。
ミラックスではスムーズな聞こえの改善と聞こえ満足度NO,1のために、聞こえるようになってから買う「安心プログラム」をご用意しております。ぜひご利用ください。