Last Updated on 2022年3月5日 by 補聴器専門店ミラックス
最新補聴器の性能と機能を比較|シグニア
補聴器購入を検討するうえで、カタログを見てその性能や機能を比較するとき、あなたはその情報量に辟易するかもしれません。
各メーカー、総合カタログには3世代分くらいの機種がそれぞれ3~5つのランクに分かれて掲載されています。そこに耳掛けと耳あながタイプ別に数種類が加わるので、商品量はかなり多くなります。さらに、世代ごとに進歩した性能や機能が説明として加わってくるので、理解し、把握するのはとても大変です。
※シグニア補聴器のカタログより、機能比較表のページ
ユーザーにとって特に比較すべき部分は・価格・性能・機能ですが、今回はシグニア補聴器の最新機種「Nxシリーズ」の5つにランク分けされた製品を、実際に聴力データを入力して性能や機能をフィッティング画面上で比較していきたいと思います。
どのメーカーも似たように機能の差をつけています。実際の調整画面を確認することで、カタログだけではわからない、性能や機能を目で見て比較できますので、ぜひ、補聴器選びの参考にしてください。
基本情報
メーカー:シグニア補聴器
機種:Nxシリーズ【Pure7.5.3.2.1】
計算式:Nx fit、音の大きさ[標準]
オージオグラム:平均聴力46.25dB(4分法)
比較項目:価格、チャンネル数、雑音抑制、マイク指向性
全クラス共通機能:Bluetooth
テレビや電話の音声が無線で直接補聴器から聞くことができます。
【7Nx】最高位機種のみの機能
12KHz広帯域:12KHzまでの高音域を出力、より豊かな音色を実現しています。
エコーシールド:ワンワン響く反響音をしっかり抑えます。
スピーチフォーカス360度:前後左右、会話音の方向にマイクをフォーカスします。
Nxシリーズの価格
7Nx | 充電式 | 耳かけ | 耳穴 |
両耳 | ¥1,104,000 | ¥1,020,000 | ¥1,060,000 |
片耳 | ¥574,000 | ¥510,000 | ¥530,000 |
5Nx | 充電式 | 耳かけ | 耳穴 |
両耳 | ¥804,000 | ¥720,000 | ¥760,000 |
片耳 | ¥424,000 | ¥360,000 | ¥380,000 |
3Nx | 充電式 | 耳かけ | 耳穴 |
両耳 | ¥624,000 | ¥540,000 | ¥580,000 |
片耳 | ¥334,000 | ¥270,000 | ¥290,000 |
2Nx | 充電式 | 耳かけ | 耳穴 |
両耳 | ¥444,000 | ¥360,000 | - |
片耳 | ¥244,000 | ¥180,000 | - |
1Nx | 充電式 | 耳かけ | 耳穴 |
両耳 | ¥324,000 | ¥240,000 | - |
片耳 | ¥184,000 | ¥120,000 | - |
※スタイレットの価格は省略していますのでご了承ください。
チャンネル数
チャンネルとは聞こえの帯域を複数に分割したものです。細かく分割されているほどより細かい調整が可能になります。
7Nx:::48ch(調整画面では20)
5Nx:::32ch(調整画面では16)
3Nx:::24ch(調整画面では12)
2Nx:::16ch(調整画面では8)
1Nx:::16ch(調整画面では8)
隣接した周波数帯域で聴力に差がある場合、チャンネル数が多い方が聞こえの満足度は高くなります。
雑音抑制・指向性
クラスが高いほど雑音抑制の精度が高く多機能になり、より会話が聞きやすくなっていきます。
7Nxと5Nxには後方の雑音を抑えてくれるパワーエンハンスという機能が搭載されています。
バリュークラスの1Nxは突発音抑制と風雑音抑制が搭載されていません。
マイク指向性
マイク指向性は、会話の有無などでマイクの方向を自動で変えたり、または手動で固定したりします。
高機能7・5のみ搭載
アドバンス以上のクラスにはサウンドイコライザーという機能が搭載されています。これは、環境認識機能で、数パターンの音環境を認識し、最適な音質に自動で切り替えてくれるものです。7Nxは6環境、5Nxは3環境を認識します。
まとめ
これらが機能のすべてではないですが、調整画面で確認すると違いが少し明確になったのではないでしょうか。ほとんどの機能がハイクラスになるほど、より細かく自動で働きます。使用環境や予算など専門家に相談してみましょう。