【何が悪かった?】Re:スタートプログラム事例003

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Re:スタートプログラム

 補聴器専門店ミラックスでは、2024年6月より「Re:スタート プログラム」を開始しています。このプログラムは他店購入の補聴器を実耳測定(じつじそくてい)によって再設定するもので、譲渡品の再設定は行っておりません。引っ越しや購入後の調整に不満がある方向けのサービスとなっています。

詳しいサービス内容はこちら

 

 

 2024年6月より本格的にスタートしたこのサービス、大変好評をいただいておりますが、それはそれで複雑な心境なのが正直なところです。

引っ越しのケースもありますが、数としては調整不良による補聴器の聞こえ満足度が低いお客様からの利用が多いです。

 

CASE003

今回は、茅ヶ崎市に引っ越された方のご利用。

購入された補聴器専門店がインターネットで茅ヶ崎市周辺の補聴器専門店を調べてお客様にご案内いただきました。

 

お客様の主訴

90代女性、引っ越しのためご来店。

「大きな音はよく聞こえる」

「小さい声が聞こえない」

「マスクをしていると聞こえない」

「電話が聞こえにくい」

 

各種聴力測定や実耳測定で再設定

 本プログラムは、現状の補聴器の設定を元に再調整を行うのではなく、聴力測定から測定しなおします。その際に、直近の耳鼻科の聴力データがあればそちらを参考にさせていただきます。また、耳栓なども必要に応じて選択しなおします。

 

 ちなみに基本的に実耳測定を行っていて補聴器の調整がうまくいかないことは少ないため、サービスを利用される方は実耳測定を行っていないことがほとんどです。

 

お客様データ

 

 

お客様の調整後の評価

実耳測定での調整後に聞こえの評価をお聞きすると、初期設定では大き目でしたので少し弱くしてお渡し、1か月以内の再調整は無料ですので、3週間後に様子を見て音量を決めることになりました。

「低い音が大きすぎる」

「スマホが聞きとりにくい時がある」

「大きく聞こえ過ぎている気がするが言葉がハッキリして聞きとりやすい」

「この聞こえ方であれば新しい生活でも少し不安が解消されそう」

 

技能者の感想

 今回は、引っ越しということでしたが、お話をお伺いすると補聴器の聞こえ方に不満があったため、本プログラムを利用することとなりました。

スマホでの会話に関してはiPhoneを使用中だったのでダイレクトストリーミングの設定をしました。

また、聞こえ方に関しては、音が大きく感じている様子でしたので2回目のご来店時に少し音量を下げてお渡しすることとなりました。

 

ことばの聞き取り【語音明瞭度】が80%あるため、実耳測定でしっかり調整を行った結果、音量感は少し大きめでしたが言葉の聞き取りは良好の様子でした。

 

補聴器の音の大きさに慣れている方であれば、実耳測定での調整はかなり少なくて済みます。今回のケースのように低域の音が足りていないと聞こえ満足度は低くなる傾向にあります。また、音の大きさに対しては個人差があるので好みに合わせた音量設定が必要となります。

 

実耳測定についてはこちら

 

最新デジタル補聴器

 補聴器にはいろいろな機能が搭載されており、その搭載されている機能によってクラス分けがされています。高額なほど快適性が高まり、自然な聞こえを実現してくれます。

 

 しかし、それらの機能もユーザーの聴力に対して最適な耳栓の選択と正確な設定、調整がされていないと十分に効果を発揮することはできません。補聴器の購入は実耳測定導入店舗がおすすめです。

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