Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器の故障原因とメンテナンス方法
補聴器は意外と汚れます。そして、汚れは故障の原因となります。汗や湿気、耳あかは補聴器の聞こえを悪くする最も多い要因です。長時間湿気の多い環境にさらすと、補聴器内部が錆びてしまい、回路に不具合が生じる場合があります。特に、湿度の高い梅雨時期や、夏場は補聴器にとって過酷な環境といえるでしょう。また、音の出口周辺に耳あかや整髪料などが付着してしまうと音の出口を塞ぐことになり、聞こえにくくなってしまいます。
洋服は洗わないと臭くなってくるだけで、着ようと思えば着続けることは可能です。洋服の機能が失われることはありません。ただ、汚くなるだけです。しかし、補聴器に限らず、機械は定期的なメンテナンスが必要になってきます。その機械が精密機器であればあるほどその必要性は高まります。何の整備点検もしない自動車は、そのうち黒煙を吐き出しながらエンジンは不規則に震え始め、あなたはいつ止まるかわからない不安とともに運転するはめになるでしょう。そして、たいていの場合、最悪の状態になってから修理に出すと予想以上の費用がかかるものです。
毎日、乾燥させましょう
使用していれば汚れますし、どこかに不具合が出ることはあります。しかし、定期的なメンテナンスを行っていれば最悪の状態は回避できます。
日本は湿度が高い国なので、補聴器のメンテナンスは毎日行うことが望ましいです。
毎日寝るときには乾燥ケースに入れて補聴器本体内部に溜まった湿気を乾燥させることが大切です。最近は家庭用の乾燥機もお手ごろな価格で手に入るのでそれらを活用すると良いでしょう。そして、毎日でなくても補聴器専用クリーナーで本体についた耳あかをふき取る。または、ティッシュでふき取る。音の出口をブラシなどでブラッシングして、溜まった耳あかを吐き出す。などを行うとなお良いと思います。そして、2、3か月に1回位くらいは補聴器専門店で専用のクリーニング機械できれいにしてもらうと、補聴器は良い聞こえを保ち、長く使用できると思います。