「えっ、そうだったの?」補聴器のよくある誤解

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思い込みと誤情報

補聴器について、こんな風に思っていませんか?

「補聴器をつけると聴力が低下するんじゃない?」
「集音器と補聴器は同じでしょ?」
「片方だけつければ十分じゃない?」

実は、これらはすべてよくある誤解。
補聴器はテレビやスマホのように「買ってすぐ完璧に使いこなせる」ものではなく、 使い方や調整次第で大きく効果が変わる医療機器です。

日頃の接客でよくある質問をまとめてみました。

よくある質問6つ

①「補聴器をつければ、すぐに普通の聞こえに戻る」

→ 【実は…】

補聴器は難聴を「治す」ものではなく、聴力を補助するものです。特に補聴器を初めて装用する場合、脳が新しい音に慣れるまで時間がかかります。早くて1か月、平均すると2か月ほどかかります。
ただし、実耳測定での設定なら時間短縮が期待できます。

 

②「補聴器の音が不自然なのは、故障しているからだ」

→ 【実は…】

初めて補聴器を装用すると、脳が慣れていない音を処理するため「不自然」に感じることがあります。多くの場合、時間の経過とともに違和感が減少します。

 

③「片耳だけ補聴器をつければいい」

→ 【実は…】

両耳の聴力が低下している場合、片耳だけでは音の方向感や会話の明瞭度が低下します。両耳装用することで、より自然な聞こえを実現できます。

 

④「市販の集音器でも補聴器と同じ効果がある」

→ 【実は…】

集音器は音を単純に増幅するだけで、難聴の特性に合わせた調整はできません。一方、補聴器はユーザーの聴力に合わせて音を調整し、適切な音域を補います。

 

⑤「補聴器をつけると、聴力がさらに低下する」

→ 【実は…】

補聴器を適切に使用することで、脳への聴覚刺激が保たれ、聴力(語音明瞭度)の低下を抑える効果が期待できます。
むしろ使わずにいると、聴覚の処理能力が衰える可能性があります。

 

⑥「補聴器はどこで買っても同じ」

→ 【実は…】

同じ補聴器でも、測定設備と調整技術、アフターケアの質によって、聞こえの満足度が大きく変わります。専門家の適切なフィッティングとサポートが不可欠です。

設備・・・認定補聴器専門店
技術・・・認定補聴器技能者

 

上記以外にもいろいろな誤解があります。

疑問に思ったら専門家に相談してみましょう。

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