Last Updated on 2024年7月26日 by 補聴器専門店ミラックス
実耳測定導入前までの補聴効果測定は、装用閾値測定と語音明瞭度測定でしたが、実耳測定器「Unity3」を導入したタイミングで再度調整を行い、それまでの調整で問題ないのか確認をしました。
お客様基本情報
- 補聴器使用経験:8年(スリムチューブ耳掛け型)
- 装用耳:両耳
- 新規作成機種:フォナック耳あな型補聴器
- レンタル期間:30日間
- 実耳測定実施日:購入6か月後
気になるお客様の反応は?
実耳測定前
今までの補聴器(耳掛け型)よりもよく聞こえる。
スマホとのダイレクトストリーミングやハンズフリー通話にもとても満足している。購入から約半年経ち少し音量が物足りなく感じるようになってきた。
実耳測定画面
実耳測定後
全体的に音が豊かになった。音は大きく聞こえるがうるさい感じではない。言葉の聞こえ方がハッキリしている。ストリーミングの音質が良くなったように感じる。
現状少し大きく感じるがボリューム操作で自分なりに好みを探していきたい。
フィッティングソフト画面
技能者の感想
従来の効果測定方法では把握しきれなかった部分を補えている感じで、今回はスピーチマッピング・パーセンタイル分析も行いました。高域は値が低く出ていましたが、聞き取りは良好の様子でした。
高域はもう少し上げれるかもしれませんが、次回以降お客様のお話を聞いて調整していく予定です。
装用閾値測定の限界
従来の効果測定方法、装用閾値測定とは、防音室で周波数ごとに信号音を流してユーザーが聞こえたところで応答ボタンを押し、記録していくものです。
この効果測定方法は必須の測定項目ですが、応答をユーザーに委ねるため、判断基準に個人差が出てしまうのが欠点です。ある程度聞こえたら押す人もいれば、かすかに聞こえたら押す人もいますので、日を置いて複数回繰り返し確認することが重要となります。
実耳測定の有用性
実耳測定はユーザーの応答を必要としないため測定結果に誤差が生じにくくなるメリットがあります。また、複数回、繰り返し測定をする必要もないためユーザーの測定に対する負担も軽減されます。