Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器をするタイミング
自分の聞こえに自信が持てなくなってきて、心のどこかに「補聴器」の存在がちらつき始めた時、折り込みチラシの補聴器広告に反応したり、インターネットで「難聴」「補聴器」などと検索して情報を収集するわけですが、イマイチよくわからない。そんな方は多いのではないでしょうか。
そこで、補聴器の購入を検討するにあたって、必要な情報を整理してみました。聞こえにくいことによって日常生活に支障が出てきたり、ご家族や友人たちとのコミュニケーションに不安を感じ始めたら補聴器を検討されると良いと思います。そのためにも補聴器について少しでも情報を集めておきましょう。
- 自分の聴力レベル
- 難聴であることのリスク
- 補聴器でできること、できないこと
- 補聴器の価格
- 補聴器の新製品サイクル
- 最新の補聴器トレンド
- 補聴器専門店の場所
聴力レベル
一般的に補聴器を検討する聴力レベルは40dBが目安といわれています。この数字はWHO(世界保健機関)でも目安にしているので世界基準と言えるでしょう。実際にお店に相談される方のほとんどが、40dB以上の難聴であることが多いので、自覚が出てくるのもこの程度だと思われます。
ただし、お仕事をされている方などはもう少し軽度な難聴でも必要性を感じる場合があります。
難聴であることのリスク
落ちてしまった聴力を戻すことは残念ながらできません。しかし聴力(弁別能)の維持やうつ病、認知症の発症リスクを抑えることは可能です。最近の研究では難聴がうつ病と認知症の危険因子であると考えられており、早めの対策が望ましいとされています。厚生労働省・新オレンジプラン
補聴器でできること、できないこと
補聴器は聞こえにくくなった耳の補助アイテムです。落ちてしまった聴力を周波数ごとに補い、会話を聞きやすくしてくれます。しかし、出来ないこともあります。それは「言葉の聞き取り能力」の改善です。
周波数ごとの音量調整は可能ですが、語音弁別能と言われる聴力は補聴器で補うことはできません。この弁別能測定は専門店などで測定してくれます。補聴器を装用するにあたって非常に大切な測定ですので必ず測定してもらいましょう。
補聴器の価格
現在販売されている補聴器のほとんどがデジタル補聴器です。入力された音を電気信号に変換して加工処理します。そしてデジタル補聴器の価格は、その加工処理の機能によって価格が設定されています。耳かけ型は約5万円~50万円、耳あな型は約10万円~50万円くらいです。10万円以下の補聴器は最小限の機能しか搭載されていませんので、主に家の中などの静かな環境でのみ使用する場合に適しています。音環境が変化する場合は雑音抑制機能が優れている機種の方が使いやすく、価格も上がっていきます。ちなみに一台の全国平均は15万円~18万円ほどとなっていますが、最新型の補聴器はどのメーカーもだいたい20万円前後からラインナップされています。
新製品発売サイクル
世界6大メーカーの新製品の発売サイクルは概ね2年です。メーカーによっては5年くらいのところもあります。最新機種の発売日はカタログに記載してある場合が多いので確認してみると良いでしょう。
2019年補聴器トレンド
2017年頃に充電式補聴器が発売され、現在も人気があります。また、ワイヤレスの技術も進み、補聴器と周辺機器の連携がスムーズになり、テレビの音声を直接補聴器から聞くことが可能になったり、スマートフォンがリモコンとなり音量調節や音質の微調整も可能になりました。また、アプリを使用した遠隔サポートサービスもはじまり、より便利に進化しています。実際の補聴器やサービスをお店で体験してしてみましょう。
補聴器専門店の場所
補聴器の購入は認定補聴器技能者がいる専門店で購入するのがベストです。ジャパントラック2018の調査では、専門店で購入した場合の満足度は、その他の場所で購入した場合と比べて非常に高く、これは技能者による質の高いフィッティングを受けた結果です。インターネットや新聞折込チラシなどで補聴器専門店の場所を確認しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。補聴器をするタイミングは人それぞれですが、ご自身で納得してご購入されることが一番です。いずれにしても補聴器は購入後すぐに効果を発揮しにくいアイテムですので、まずはレンタルサービスなどで試してから購入を検討されると良いと思います。