Last Updated on 2020年12月23日 by 補聴器専門店ミラックス
補聴器専門店の【防音室】【聴力測定室】の作り方
大型防音室-聴力測定-
補聴器専門店に必要な設備の中に聴力測定室があります。昔の防音室は、電話ボックス型が多く、人が一人座るだけのスペースがあり、測定者は測定室の外から機器の操作をしていました。この電話ボックス型測定室は、スペースを取らずに聴力測定ができるので今でも多くの耳鼻科や補聴器専門店が採用しています。
難点としては、測定者と被測定者とのコミュニケーションが取りにくいことが挙げられます。マイクを通してやり取りはできるのですが、やはりやりにくさは残ります。
私が開業すると決意した時、一番初めに考えたのが測定室のことで、従来の電話ボックス型ではなく、防音室をイチから作ることでした。なぜなら、測定結果がしっかりしていないとその後の調整が難しくなり、結果、お客様の負担が大きくなるからです。ですから、こだわりを持って設置しました。今回、お店の内装をお願いした三宅デザイン研究所さんは、音楽教室などの防音工事を得意としている一級建築事務所です。
通常の防音工事の目的は楽器演奏など、部屋の中で出た音を外に漏らさないためのものですが、聴力測定室の場合は外からの音を遮断するのが目的です。遮音材と吸音材を組み合わせて部屋を作るので作りは同じですが目的が違います。
工事の状況を確認
店舗の改装工事の初期段階で防音室の工事が始まりました。個人的にも興味があったので、作業工程を写真に撮ってもらいました。
天井もしっかり防音してます
壁もしっかり防音してます
まだ壁紙などがない状態、すっぴんです。
広さ3畳の測定室が完成!
やや横長の長方形の部屋で3畳あります。
測定室内の音環境で防音、遮音と同じくらい重要なのが反響音です。広ければそれだけ反響が少なく環境が良くなります。また、正方形よりも長方形のほうが反響は抑えられます。昔から電話ボックス型のものよりも、ミラックスでは3畳の大型測定室なので圧迫感なくリラックスして測定を受けることができます。
そして、大型測定室の一番の利点は、より正確な※補聴効果を確認できることです。
※補聴効果とは、補聴器を装用した状態で聴力測定を行い、周波数ごとに聞こえの状態を確認するものです。この測定を行うことで調整にかかる時間が大幅に短縮されるのでお客様の負担が少なくなります。
壁紙が貼られて少しきれいになりました。
ドアも防音仕様になってます。
ロスナイ換気を設置
音の反響を抑えるために吸音材を壁に貼ります。
完成です!
最後に
ミラックスの測定室は3畳の広さを確保しているので音の反響が少なく、補聴器の効果を測定する補聴効果測定もしっかりと行えるようになっています。最新の補聴器はとても性能が良くなっていますが、適切な調整が行われてはじめてその効果が発揮されます。「聞こえていると思う」よりも「聞こえているか確認する」ことが大切です。
「聞こえ満足度NO,1のために」ミラックスでは充実した設備と確かな技術でお客様の聞こえをサポートいたします。