大切な補聴器のケア
補聴器は耳掛け型にしろ、耳あな型にしろ、本体は必ず体のどこかと接触をしています。そのために補聴器は必ず汚れます。
耳の穴の中に入る耳栓や耳あな型の補聴器であれば、常に耳あかに晒されますし、耳の後ろに掛けるタイプの耳掛け型は、カバーでもしない限りは常に触れている状態で、汗に晒されることも多いです。
特に夏の時期は汗をかきますので補聴器のメンテナンスに気を配りたいところです。
最近の補聴器は防水性能が上がり、小型化も進んでいますが、だからといってクリーニングなどのメンテナンスをしなくても良いわけではありません。補聴器の中身は精密機器です。当然水分に弱く、錆など腐食すると聞こえ方に影響が出てきます。
しっかりとお手入れをすることによって、大切な補聴器は長持ちしますし、聞こえも安定します。洋服やメガネなどと同じように補聴器の定期的なメンテナンスをしましょう。
補聴器の故障原因は、汗や湿気によるものがほとんどです。
日頃のお手入れ
◆汗や湿気の除去
一日の終わりや運動の後に、補聴器の内部に入り込んだ湿気を除去することで補聴器は長持ちします。
乾燥ケースや乾燥機で湿気を取り除きましょう。
●シリカゲルタイプ
乾燥時間:約8時間~
乾燥ケースにシリカゲルと補聴器を一緒に入れて湿気を除去するタイプ
定期的に中身のシリカゲルを交換をする必要があり、梅雨時期や夏は通常よりも早めに交換(価格は1000円前後)
●温風タイプ・機械式
乾燥時間:30分~
電源を必要とする機械式温風乾燥タイプ
UVランプが付いていて、紫外線を照射するので除菌ができる。(価格は9000円前後)
●真空タイプ
乾燥時間4分~
吸引チャンバー真空タイプ
専門店などにある補聴器専用のメンテナンス機器(基本的に店のサービス)
◆耳あかの除去
耳栓や耳あな型補聴器は、音の出口が耳あかで詰まってしまい聞こえにくくなることがあります。耳あかは時間の経過とともに固まり、除去しにくくなります。ブラシやクリーニングシートなどで除去しましょう。また、既製のゴム耳栓は定期的に交換しましょう。
●クリーニングシート
補聴器本体や耳栓の掃除に最適です。(価格は30枚で1000円前後)
◆耳栓の交換
ゴムの耳栓は定期的に交換して清潔に保ちましょう。(1個200円前後)
◆耳あな型のフィルター交換
耳あな型補聴器は音の出口が耳あかで詰まりやすいので定期的に交換しましょう。(約10個で1000円前後)
その他にも交換可能な部品やさまざまなケア用品があります。自分の補聴器に必要なメンテナンスを専門家に相談してみてください。