日本の補聴器専門店の多くが、日本補聴器販売店協会という協会に加盟しています。この協会では、補聴器の啓発活動や技能向上の研修を行ったり、業界の主だったニュースを発信しています。
3月号では、補聴器の落とし物を持ち主に届ける取り組みについての記載がありました。
最近の補聴器は小さくて目立ちにくいものが多いので、紛失してしまうケースもあると思います。小さいがゆえに交番へ届けられる件数というのは少ないかもしれませんが、旅行先など出先で忘れてしまった場合などは届けられることもあると思います。
JHIDA-news 122号より
この度、警察庁遺失物係から業界へ問合せがあり、補聴器の落とし物があった際の基本的な連絡方法を共有することができました。
右の手順が2月上旬に全国の警察署へ周知され、運用が始まっています。
貴店へお問い合わせがあった際にはご対応よろしくお願い致します。
警察へ補聴器が届けられた際の流れ
- 警察から製造番号をメーカーへ問合せ
- 警察またはメーカーから販売店へ連絡
- 販売店から顧客へ連絡
製造番号で把握
補聴器には必ず製造番号が印字されていますので、そのメーカーに問い合わせればどこの販売店で購入されたものかわかります。
専門店で購入できる補聴器は基本的に顧客の聴力データをもとに設定・調整しますので、製造番号がわかれば顧客リストと照らし合わせて持ち主を特定することは容易です。
万が一補聴器を紛失しても戻ってくる可能性があるのは、ユーザーにとってありがたいですね。
ちなみに、最近では紛失保証が付いた補聴器をラインナップしているメーカーも増えてきました。購入する際は保証面の違いも比べてみると良いかもしれません。