はじめに
認定補聴器技能者は、資格認定を受けるために4年間の講習を受けます。
第一期と第二期には養成課程修了試験があり、パスしないと次に進むことはできません。そして、第四期講習が終了した後に、日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談医の指導承諾を得ている者は認定補聴器技能者認定試験を受けることができ、合格すると晴れて「認定補聴器技能者」となるわけです。
技能者の体系的知識
技能者は、上記のような過程を経ているので難聴や補聴器に関する知識は最低限持ち合わせています。あとは最新情報をメーカー開催のセミナーなどで得ながら自己研鑽していきます。
そして、理解が不十分であったり、より専門的なことを知ろうと思った時は専門書でその部分を強化していきます。
また、補聴器の最新機能などはメーカーごとにホワイトペーパーを出しているのでそれらを参考にします。
技術進歩の歴史を学ぶ
補聴器の機能はデジタル化によって飛躍的に進歩しました。1990年代後半にデジタル補聴器が普及しはじめ、現在に至ります。それまではアナログ補聴器のみでしたので、現在のような細かな調整はできませんでした。
デジタル補聴器の進化にも段階があり、様々な雑音抑制機能やマイク指向性機能が誕生し、進化してきました。
その進化の過程を知ることは補聴器の歴史を知ることなのでとても重要です。
養成課程や専門書で得た知識を加えて体系的な知識としていくことでより丁寧な説明を行うことができます。
おすすめの専門書
臨床家のためのデジタル補聴器入門
少し古いですが補聴器入門書
聴覚検査の実際
日本聴覚医学会編集
ゼロから始める補聴器診療
補聴器調整の入門書
補聴器ハンドブック
補聴器についてならこの一冊
技能者にとっては有名な本ばかりかもしれませんが、とても勉強になる本です。