【何が悪かった?】Re:スタートプログラム事例002

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Re:スタートプログラム

 補聴器専門店ミラックスでは、2024年6月より「Re:スタート プログラム」を開始しています。このプログラムは他店購入の補聴器を実耳測定(じつじそくてい)によって再設定するもので、譲渡品の再設定は行っておりません。引っ越しや購入後の調整に不満がある方向けのサービスとなっています。

詳しいサービス内容はこちら

 

 

 2024年6月より本格的にスタートしたこのサービス、大変好評をいただいておりますが、それはそれで複雑な心境なのが正直なところです。

引っ越しのケースもありますが、数としては調整不良による補聴器の聞こえ満足度が低いお客様からの利用が多いです。

CASE002

今回は、5年前に他店にて購入された補聴器が故障。以前のお店に不信感があり、当店のサービスをご利用いただくこととなりました。

 

お客様の主訴

80代女性、2019年に他店購入。購入して何度も調整を重ねたが、聞こえ方に納得がいかないまま数年が経過。

「聞こえているが言葉がハッキリしない」

「してもしなくても同じなため、家では外していることが多い」

「いままで何回も調整してくれたが、聞こえが良くなったことはなかった」

「5年前の補聴器でも調整できるのか不安」

 

各種聴力測定や実耳測定で再設定

 本プログラムは、現状の補聴器の設定を元に再調整を行うのではなく、聴力測定から測定しなおします。その際に、直近の耳鼻科の聴力データがあればそちらを参考にさせていただきます。また、耳栓なども必要に応じて選択しなおします。

 

 ちなみに基本的に実耳測定を行っていて補聴器の調整がうまくいかないことは少ないため、サービスを利用される方は実耳測定を行っていないことがほとんどです。

 

お客様データ

 

お客様の調整後の評価

実耳測定での調整後に聞こえの評価をお聞きすると、初期設定では大き目でしたので少し弱くしてお渡し、1か月以内の再調整は無料ですので、3週間後に様子を見て音量を決めることになりました。

「音が大きくはっきり聞こえる」

「言葉が良く聞きとれる」

「少し大きく感じるが、これなら効果を感じられるのでしばらく使ってみる」

「5年前の補聴器でも調整してもらえて得した気分」

 

技能者の感想

 今回は、初回来店時に耳垢が溜まっていたためまずは耳鼻科の受診をおすすめし、後日改めて補聴器の調整を行いました。

レシーバーが破損していたため新品に交換してから再設定。今までの設定は5年前の設定なので聴力の変化が原因の可能性もありますが、耳栓の選択ミスは原因のひとつかと思われます。よくあるケースですが、前提条件が間違っていると調整はとても難しくなります。

 

 耳栓の選択は補聴器の音を設定するうえでとても重要な要素のひとつです。最適な耳栓で実耳測定を行うことでユーザーは聞こえ満足度に高い補聴器を手に入れることが出来ます。

 

補聴器の音の大きさに慣れている方であれば、実耳測定での調整はかなり少なくて済みます。今回のケースのように必要な音が足りていない期間が長いと調整には少し時間を要します。

 

実耳測定についてはこちら

 

最新デジタル補聴器

 補聴器にはいろいろな機能が搭載されており、その搭載されている機能によってクラス分けがされています。高額なほど快適性が高まり、自然な聞こえを実現してくれます。

 

 しかし、それらの機能もユーザーの聴力に対して最適な耳栓の選択と正確な設定、調整がされていないと十分に効果を発揮することはできません。補聴器の購入は実耳測定導入店舗がおすすめです。

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