かんたん補聴器デジミミ3と本格補聴器を比較

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Last Updated on 2021年1月11日 by 補聴器専門店ミラックス

かんたん補聴器デジミミ3と本格補聴器を比較

 通販で売れている補聴器に、かんたん補聴器「デジミミ3」という3万円くらいの商品があります。(定価は5万円くらい)この商品は、旧シーメンス、現シバントスという補聴器メーカーが販売をしています。

 補聴器というと、安いものでも10万円以上するのが広く知られているところですが、なぜ「デジミミ3」はこんなに安いのでしょうか。そして、10万円以上する本格的な補聴器と何が違うのでしょうか。比較していきたいと思います。

 

 

機能の違い

 デジミミ3と本格補聴器の機能の違いについては、比較しやすいように、同じ製造販売元のシバントス社の補聴器と比較したいと思います。

 ここで比較する本格補聴器「インティス3クリック」は、デジミミと本体デザインは全く同じで、働く機能が違うという点で、比較しやすいと思います。

 

 補足として、インティス3クリックの価格は10万円くらいですが、カタログには載っていない製品のため取り扱っている店は少ないです。ご興味のある方は、ミラックスのオンラインショップで詳細を確認してみてください。

 

チャンネル数の違い

 チャンネル数とは、補聴器が入力された音に対してどのくらい周波数を分割して処理をするかというものです。

 耳鼻科や補聴器専門店などで周波数ごとに聞こえを測定する「聴力測定」は、ほとんどの場合、125Hzから8000Hzまでを125Hz,250Hz,500Hz,1000Hz,2000Hz,4000Hz,8000Hzと、7つの周波数ごとに測定していきます。(そのほか3000Hzや6000Hzも測定することもある)つまり、人間の聴力データは少なくとも7分割されて測定されているということです。

 この測定結果をもとに、補聴器の調整を行っていくのですが、チャンネル数が多いほど聴力データをより反映したものとなるわけです。

 

 また、チャンネル数が多いと雑音の処理も細かくできるようになりますので、より聞こえはクリアになっていきます。

 

  • デジミミ3のチャンネル数は「4ch」
  • インティス3クリックのチャンネル数は「12ch」

 

 デジミミ3は、4チャンネルでザックリと分けて処理をしています。一方のインティス3クリックは、12チャンネルでより細かく分割して処理をしています。

 シバントス社のシグニア補聴器では、50万円以上のプレミアムクラスになるとチャンネル数は48chと、とても細かくなります。

 プレミアムクラスの48chと比べると「デジミミ3」の4chはとても頼りない数字に見えます。同じく「インティス3クリック」の12chも少なく感じますが、聴力測定データが7分割ですので、最低限の処理は担保していると言っても良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

出力されている周波数の違い

 本格補聴器は、低音域から高音域まで個人の聴力に合わせて出力する音をセッティングします。ユーザーの聴力が低下している周波数帯域に合わせて調整をします。

 一方のデジミミ3は、メーカーによってあらかじめ音がセッティングされた状態で出荷され、個人の聴力に合った周波数ごとの調整は出来ません。

 また、周波数ごとの出力では、デジミミ3は、4000Hz以上の高音域の出力はほとんどありません。主に低音域から4000Hzくらいまでの増幅になっています。本格補聴器のインティス3クリックの場合は、聴力に応じて4000Hz以上の高音域もしっかりと増幅されます。

 

加齢性難聴は高音域の低下が特徴の1つ

 年齢とともに低下する加齢性の難聴は、まず高音域から低下し、少しづつ中音域まで進行していきます。高音域が低下すると、子音の聞き取りが難しくなり、聞き間違いが多くなってきます。そのような状態の人が、補聴器を装用して、高音域をしっかり聞き取れるようにすると、音声はハッキリと聞こえやすくなります。

マスク着用の影響

 最近は、コロナの影響でマスクをしている人がほとんどなので、高音域が低下している人にとっては、とても聞き取りにくい状態となっています。マスクをして発話すると、マスクが吸音してしまい、高音域を中心に3dB~5dBほど減衰することがわかっています。口元も見えないので、さらに聞き取りにくい状況となっています。

 「デジミミ3」は、本格補聴器と比べると高音域の増幅が極端に少ないので、言葉の明瞭度、ハッキリさでは、少し物足りなく感じるかもしれません。

 

 ミラックスのオンライン限定「インティス3クリック」は、高音域が低下している人向けに高音域もしっかり増幅したセッティングでお届けいたします。しかも、本格補聴器なので後からご自身の聴力データを入力することも可能となっています。詳しくは、特設ページをご覧ください。

 

インティス3クリック ミラックス特別仕様のページを見る

 

ハウリング抑制機能の違い

 補聴器を装用するとピーピー音が鳴ってしまうハウリングという症状が起こる場合があります。これは、補聴器から漏れ出た音をマイクが拾い増幅を繰り返してしまうフィードバックと呼ばれる現象です。最近の補聴器のハウリング抑制機能は「逆位相方式」を採用しています。ハウリングは2000Hz以上の高音域の周波数帯域で起きやすく、3000Hz付近で最もリスクが高くなります。

 デジミミ3は、逆位相方式のハウリング抑制機能を搭載しますが、基本的には、ぴったりした耳栓で音漏れを出来るだけ防ぐことを推奨しています。

 本格補聴器のハウリング抑制機能は、デジミミ3と同じ逆位相方式ですが、ユーザーの耳に補聴器を装用し、ハウリングリスクが高い周波数帯域を測定することによってより正確に、ピンポイントでハウリングを抑制することが可能となっています。

 ハウリングは高音域で起こりやすいため、デジミミ3では、そもそも高音域をあまり増幅をしていません。逆に言えばハウリングを起こさないために高音域を増幅していないとも言えるかもしれません。

 

デジミミ3とインティス3クリックの比較

インティス3クリックの主な機能

  • チャンネル数・・・12ch
  • ボリューム操作・・・初期設定16段階
  • プログラム数・・・4つまで設定可能
  • 調整・・・可能
  • 聴力データ入力・・・可能
  • リモコン操作・・・可能
  • アプリ操作・・・可能
  • 4000Hz以上の出力・・・あり(調整で増減も可能)

デジミミ3の主な機能

  • チャンネル数・・・4ch
  • ボリューム操作・・・4段階
  • プログラム・・・なし
  • 調整・・・不可
  • 聴力データ入力・・・不可
  • リモコン操作・・・不可
  • アプリ操作・・・不可
  • 4000Hz以上の出力・・・ほとんどなし

まとめ

 デジミミ3と本格補聴器の機能の違いについて比較してきましたが、共通して言えることは、どの機能も「聞こえやすくするため」の機能だということです。補聴器全般に言えることですが、チャンネル数が多いほど音質は良くなり、自然な聞こえに近づきます。音質が良くになるにつれて価格も良くなっていくというわけです。

 

 「大きく聞こえること」と「ハッキリ聞こえること」は違います。年齢を重ねて聞こえにくくなる加齢性難聴は、高音域が低下しているのが特徴です。デジミミ3の高音域の増幅は、本格補聴器と比べるととても少ないです。もし、高音域が低下しているのならば、本格補聴器でしっかりと高音域をカバーすることが聞こえの改善につながります。ぜひ、補聴器購入の参考にしてみてください。

 


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